転職リベンジ – PMP編(第7版) – その11 統合的品質マネジメント(TQM)について解説!

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今回は、統合的品質マネジメント(Total Quality Management)について、解説します。

統合的品質マネジメントの概要

TQM(Total Quality Manageement)とは?

組織全体として統一した品質管理目標への取り組みを、経営戦略に適用したもの。
※別目:総合的品質管理、総合的品質マネジメント、総合的品質経営

TQM自体は、1980年代にアメリカで提唱された考え方。

日本の統合的品質管理(Total Quality Control)がもつ、「改善し続け得る」を取り入れ、アメリカの企業風土に合致するように、トップダウン型の意思決定プロセスによる品質マネジメントを組み合わせた考え方。また、単に製造業だけでなく多種な業態の企業で適用可能な様に、考えられている。
品質の考え方に「顧客満足度」を取りれており、サービス業への適用も多く見られる。

TQMを一言で簡単に表現すると…

企業トップが制定した経営戦略を品質目標・顧客満足度目標まで落とし込み、全社の活動として展開すること

統合的品質マネジメントの要点

Dirk WoutersによるPixabayからの画像

統合的品質マネジメントの構成要素について下記に解説

品質計画とプロジェクト計画の統合:

プロジェクトが始まる前に、品質目標と品質計画をプロジェクト計画に統合する。品質目標はプロジェクトの要件や期待に合わせて設定され、品質基準と品質管理手法もプロジェクト計画に組み込まれる。

品質監査と検査:

プロジェクトの進行中に、品質監査と検査が実施される。これにより、プロジェクトが品質基準に準拠しているかどうかを確認し、必要に応じて品質の問題を特定し、修正する手段を提供する。

品質改善:

品質管理の一環として、プロジェクトの途中で品質を改善する取り組みが行われる。品質改善のプロセスには、問題の分析、対策の設計、実施、監視、評価などが含まれる

チームトレーニンッグとコミニュケーション:

品質に関する情報はプロジェクトチーム全体で共有され、問題の早期発見と解決を主体的に実行される様にプロジェクトチームメンバーに対する品質管理の原則やプロセスを教育し、適切なコミュニケーションを確保することが重要。

レポートと監視:

品質マネジメントの進捗状況を定期的に監視し、品質のトレンドや問題を報告出来る様にプロセス化する。これにより、プロジェクトステークホルダーに対して透明性を提供し、必要な調整を行うための情報を提供可能になる。

まとめ

今回は簡単ですが、TQM(総合的品質マネジメント)について解説しました。

TQMが設定されていることは、メーカー系の開発としては「サプライヤーとの契約時のチェック項目」にも挙げられている内容だったりするので、TQMが社内で正しく設定され、プロセスとして機能していることが無茶苦茶重要になる。

ISO9000台でも、提唱されている内容なので、覚えておいて損は無い知識だと思う。

おしまい。

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