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こんにちは! プログラマ離脱系PMの”あぎんこ”です。
ここ数ヶ月は、新卒採用の技術面接官の活動で土日も大忙しです。
ここ最近の面接では「卒業研究」でのアピールに悩まれている方を多く見受けます。
悩む学生さん①
悩む学生さん②
悩む学生さん③
卒業研究って、所属する研究室や教授によってテーマがある程度絞られていたり、自分ひとりのテーマで無いこともあって、研究成果をアピールするって中々難しいですよね…
今回は、そんな新卒採用で感じた「卒業研究」のアピールについての対策を投稿します。
こんな方に向けて発信しています
- 卒業研究で成果が見えないと感じる方
- 卒業研究のアピールに自信が持てない方
- 研究の何をアピールするのか?分からない方
技術面接で求められること
技術面接での評価ポイント”3点”
よく言われる”技術面接”で求められる事として以下が挙げられます。
技術面接で求められる要素
- プレゼンテーション能力:伝える力
- 論理的思考能力:考える力
- 創造性:アイデンティティ
会社側は、学生時代に行ってきた研究にどこまで真摯に没頭出来ていたか?を見ています。
なぜなら、卒業研究は 仕事の擬似的な行為であるからです。
技術面接については、以下の投稿でも記載しておりますので、よろしければどうぞ!
【就活生向け】現役 技術面接官が教える ”メーカー系企業 技術面接”でのアピール戦略
卒業研究のアピール方法
陥りがちなのは、研究テーマに対して自分が携わった部位だけに着目してアピールしてしまう事です。
そもそもの着眼点が狭いと、どうしても成果が見にくくなったり、大した結果に見えなかったりします。アピールのポイントは、その研究が本来達成したい目標やその目的から考えることです。
研究全体を俯瞰的に捉えることで、自分の携わった部分の重要性やアピールする部分がより明確になり、改めて面接の場で使える”武器”になります。
”技術面接で求められる要素”をアピールできる武器に昇華させる為、以下の内容を考えていきます。
アピール方法の構成:
- 研究内容の本質:研究内容のコンテンツ化
- 面接時でのアピール方法:発表内容の装飾
研究の本質を捉える
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研究内容のプレゼンテーションを考える前に、研究内容の”本質”を正しく把握しておきましょう。
悩む学生さん
用意されていた研究テーマだった場合、論文作成の冒頭以外でテーマの本質を考えるタイミングは少ないかもしれません。
面接時では前提知識が無い面接官を前にプレゼンを実施しますので、研究の全体像を整理し説明する必要があります。
その研究は誰に役立つ?
会社は、自分たちのお給料の為だけに事業をしていません。自分達の努力で、誰かの助けになる事を目指します。
なぜなら、会社においての事業の収益性は、”人から求められる”事が大前提だからです。
面接の時でも、同じ視点で評価します。
- その研究はどんな事に役立つのか?
- その研究によって誰が喜んでくれるのか?
まずは、ご自身の研究の出発点とも言える”目的” や ”意義”を改めて整理してみてください。
仕組みを考える
その研究の目的がわかったら、次のステップでは ”研究の論理性” を明確にしていきます。
要は ”どんな仕組みでその効果が得られるか?”です。
この際、研究の進捗状況によって、以下の2パターンに大別されます。
- ”仕組み”が仮説段階である
- 実現する為に解決すべき課題がある。
研究内容をアピールする上で、”仮説検証”であるか? ”技術検証”であるかは?は重要ではありません。あくまでも”論理性”が伴っているか?が重要なポイントになります。
方法を考える
整理した ”仮説に対しての立証方法” または、”課題に対しての解決方法”を具体的に整理します。
ここで重要なのは、その”立証方法” や ”解決方法” での結果は必ずしも「成功」を求められていないということ。
新しいことを模索する上で失敗は付き物です。
研究の結果よりも、研究する過程での”創意工夫” を評価のポイントとて考えます。
Step4:創意工夫を考える
悩む学生さん
この ”創意工夫” を「難題」と考えている方も多いと思います。
ここまでお読み頂いた方はお気付きだとは思いますが、これまでの内容全てに”創意工夫”が含まれています。
- 目的を明らかにする
- 仕組みを明らかにする
- 方法を明らかにする
後は、上記3つの中で、特に自分が関わった部分 または共感できる部分を挙げて見てください。そこには必ず創意工夫が含まれているはずです。
もし、アピールポイントが見つからなかった方、もう一度 見直すことをお勧めします。必ず研究の成果としてアピールすべきポイントを見つけることが出来ると思います。
なぜなら、研究には絶対に新規性があるはずだからです。(でなければ研究として成立しない!)
たとえ、ご自身が研究テーマとして取り組まれた内容が、先輩から引き継いだデータ取りだったとしても、そのデータが持つ意味・解析の手法など、 研究全体として理解することで必ずその研究が持つ”創意工夫”に触れることになると思います。
型にはまらないアピール術
さて、ここまででアピールする ”ネタ” をまとめる事が出来たと思います。
ここからは、内容をより装飾しアピールする”手法”についてです。
時間制限がある
面接時間には限りがあります。卒業研究自体を説明する時間は、長くても5分10分程度です。面接官の質疑を含めても、それほど多くの時間は取れません。
限られた時間の中で効率的にアピールが出来るか?がポイントになります。
手段を選ぶ必要は無い
周囲や面接に向かう会社の迷惑になるような事がなければ、自分をアピールする為に手段を選ぶ必要はありません。
考えられる手段でアピールしていきましょう。この様な積極的な姿勢や前向きな姿勢とい部分でもアピールに繋がりますし、自分の研究に対して一番最適な形で伝えられる方法を取ることで研究自体も相手に伝え易くなります。
研究資料を持ち込む場合には、事前に会社側に相談した上で行いましょう。
具体的な手法
- 研究過程の資料を紙媒体で用意する。
- 研究成果をパワーポイントでプレゼンする。
- 研究成果を動画にまとめて見せる。
- 研究成果の実物を実際に見せてしまう。
エントリーの際に、研究内容の概要をすでに提出されていると思います。同じ資料を面接に持ち込む必要はありません。
事前に提出した研究概要よりも更に深堀りした部分(アピールしたい部分)をプレゼンテーションする為に、PCの持ち込みやタブレット端末の持ち込みは”アリ”です。
これまでのStepで研究内容を体系立ててまとめられていれば、自信を持って研究成果をアピール出来ると思います。
どんどん積極的にアピールしていきましょう。
まとめ
- 研究成果をアピールするには、研究をコンテンツ化する
- Step1:研究の目的
- Step2:研究の仕組み
- Step3:研究の方法
- Step4:上記における創意工夫
- コンテンツ化した内容をアピールする
- 短時間で効率的なアピール方法を考える
- アピールの手段は問わない
いかがでしたか?
この投稿で一番お伝えしたかったことは、”卒業研究に参加できることの貴重さ”です。
たとえ、研究室に入ったときから既に決められたテーマだったとしても、研究として実施した内容がデータの収集だったとしても、研究はその成果を出すために様々な創意工夫やアイデアを持ち寄ります。
その過程で研究の意義やアプローチを体験いただくこと、これが会社において新しい価値を創造することに直結する内容だからです。
学生時代の長い時間を費やした貴重な研究なのに、アピールで不足で伝えられないのは非常にもったいないことです。
この機会に自分の研究結果を整理して、採用試験の武器に変えていきましょう!
また、面接時のアピール方法についても、「恥ずかしい…」などの考えはもったいない。
アピールに繋がりそうであれば、積極的に取り入れていきましょう!(常識の範囲でね。)
頑張ってください!