Gerd AltmannによるPixabayからの画像
こんにちは。 プログラマ離脱系PM の”あぎんこ”です。ここ最近数年のこの時期は自社の採用面接で技術面接官なんかもやってます。
先日、大手ファッション通販会社に就職が決まった知人の話で、「自分を表現するマスクを着用して面接会場に来ること」との事前課題にこんなマスクで面接に望んだそうです。
gonoturn(ごのたん) ドラえもん ゴノタンマスク キュート 原宿 花粉症 風邪対策 予防 マスク フェイスマスク 渋谷 洗濯可 手洗い 再利用 おしゃれマスク 価格:2,200円 |
マスクは最終面接でも大絶賛だったそうです。もう、ぶっ飛びすぎてて、笑いしか出ませんでした。
さて、今回は ”技術面接官から見た”魅力的な志望動機” として、ここ数年に渡って新卒採用活動に参加した際に感じた、学生さんからの「志望動機」についてのお話です。
こんな人に向けて発信しています
- これからメーカー系企業の開発部門への就職を考えている方
- ”志望動機”をどう書いたら良いか 困惑されている方
この投稿では、こんな疑問の参考になります
- 企業側から見た”志望動機” の捉え方
- 技術面接官は、志望動機のどんな部分に注目するか?
- 志望動機に悩む理由の解明
3つ要素を魅力的にする
主体は自分自身
志望動機と言っても、自分をアピールすることには変わりません。あくまでも「自分を主体」として、文章を構成する事を考えてください。
その上で、自分の「考え」「思い」が企業側の「活動」「事業」「理念」と同調している事を動機として表現する事が、魅力的な志望動機の第一歩です。
志望動機で重要になる3つの要素
上記を踏まえると、志望動機の構成は以下の3点がメインとなります。
志望動機の構成
- 自分が思うこと・考えたこと
- その思い・考えに至った理由、経験
- 就職する会社との共通点・共感できる部分
この3点に注目して、自分の魅力・アピール部分を盛り込む事が、魅力的な ”志望動機” に繋がります。
魅力的な「思い」を考える
悩む学生さん
なぜ、その会社を選んだの?
志望動機となる ”源泉” は至ってシンプル。
「なぜ、その会社を選んだのか?」です。
シンプルが故に一番難しく、「考え」「思い」については実体験や自己分析なども盛り込んだ「リアリティ」を持たせないと魅力ある「志望動機」に繋がりません。
志望動機を考える上で、もう一度「企業」を選んだ「理由」を考えてみてください。その理由を考える上で、必然的に自分自身の「考え」「思い」に立ち返ると思います。
自分の未来の延長線上に”会社”がある
「考え」「思い」を導き出す源泉は、「思い描く未来像」になります。
ご自身の10年後、20年後、30年後、ご自身が考える「こう有りたい!」という思いと、「思いに至った理由」を導き出す為の「自己分析」してみてください。
- 思い描く未来像
- どんな分野で実績を残してい会社か?
- 自分のどの部分が活かせそうか?
- どんな事を学べそうな会社か?
- 将来、自分が活躍できそうか?
もしかすると、今書こうとしている「志望動機」の提出先は、もっと違う会社になるかもしれません。
魅力的な会社との接点を考える
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会社の過去を調べてみる
何事もまずは敵を知ることから。
その企業が過去にどんな業績・活動をされているのか?を過去のニュース記事から調べてみるは効果的 且つ お手軽な方法です。
どんな小さな記事でも良いです。そこに自分の何かが引っかかれば、その部分を掘り下げてみる事は、自分だけが持つ企業との接点を見つける事になるかもしれません。
既に、就職先を探す際に十分調べられている方も多いとは思いますが、もう一度調べてみてください。新しいより魅力的な接点が見つかるかもしれません。
競合企業・関連企業での活動もチェック
希望する会社の記事を掘り下げていく過程で、同様な活動を行っている企業も当然出てきます。今度は、競合する企業と希望する企業の”差”を考えてみてください。
会社は事業での優位性や独占を狙います。企業の”差”は、その会社の”叡智の結晶”とも言えるエッセンスが大量に盛り込まれています。
どんな些細なことでも、競合する他社との違いを見つけてみてください。
もし、競合する企業に魅力を感じるのであれば、あなたが挑もうとしている会社は別の会社だった可能性もあります。
よく見る ”残念” な志望動機
残念な志望動機: ”企業理念”
悩む学生さん
技術面接で、面接に来られた学生さんの3人に1人は絶対でてきます ”御社の企業理念に共感し…”
技術面接に出てくる現場のエンジニアには心に響かないWORDです。
もしかすると対峙している技術面接官も、詳しく把握していない可能性すらあります。
逆に、「面接官は、業務の中でどのように企業理念を体現されていますか?」なんて逆質問されたら、アタフタする面接官もいるかも知れません。(笑)
稀にいらっしゃいますが、志望動機の内容の半分が ”企業理念” の説明になってる方も見受けられます。
面接官としては「自分の会社の理念を説明されても…」って感じです。
むしろ、「企業のIR情報から強引に持ってきたかな?」「あんまりこの会社を調べてきてないのかな?」って正直思ってしまいます。
残念な志望動機:”共同研究”での接点
悩む学生さん
この”くだり”も、面接で伺います。
確かに、共同で研究されている方と会社との接点は強く、そういった意味でも他の学生さんよりアドバンテージは高い事は事実です。
しかし、これも技術面接官としては、一緒に研究していた” 事実よりも 一緒に研究していた過程で”会社の何に魅力を感じたのか?” が聞きたいところです。
会社側としては、ご自身の研究されている内容よりも、研究を通して学んだ内容が活かせるステージとして会社が存在する事を望みます。
もし、目的が ”研究自体の継続” であるなら、それは会社に就職するよりも別な道があるかもしません。
主人公が入れ替わってる
誤解しがちなのは、面接の主人公はあなた自身です。
会社側の面接官も面接に来られている「学生さん」を主人公として考えます。なので、会社の ”企業理念” や ”共同研究をしていた事実” を志望動機の「主軸」に持ってこられても、面接官は魅力を感じられません。
間違いなく面接の主人公は「会社」では無く「あなた自身」です。志望動機の内容を考える場合、必ず自分が主人公であることを念頭に考えてください。
まとめ
まとめ:
- 志望動機を構成する3つの要素
- 自分の思い・考え
- その考えに至った理由・経験
- 会社との共通点・接点・共感
- 志望動機の源泉は、自分が思い描く未来像
- 会社の ”叡智の結晶” を探す
- 残念な志望動機の代表格は”主人公が逆”
ここまでお読みいただけた方は、既にお気づきだとは思いますが、志望動機を通して自己分析・面接対策を考えることによって、本当に自分が進むべき道を改めて考え直す事に繋がります。
どんな手法にせよ、例外なく仕事でお金を稼ぐ事自体は非常にストレスフルな行為です。また会社側も、せっかく入社頂ける方に精一杯活躍いただけるステージを用意したいと考えています。
今回の内容から、今一度ご自身が進むべき道を考える良い機会になったら幸いです。