転職リベンジ – PMP編(第7版) – その4 PMP試験の”鬼門”EVM計算問題を解説 1️⃣!

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PMP試験で必ず出題される「EVM」について、算出に利用される各変数・指標となる数値をまとめてみました。自分の勉強も兼ねて一度概要と計算式を一覧で見られます。

※ 各変数を使った具体的なPMPの問題は次回やります。

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略語を理解する

EVMを理解する前に、必要となる略語とその意味を以下にまとめます。

基本となる変数

略語日本語意味
PV
(Planned Value)
計画価値
計画予算
特定のタイミングで計測される
予算や計画を示す値
AC
(Actual Value)
実際のコスト
費用の累積値
特定のタイミングで計測される
実際に支出された費用の累積値
EV
(Earned Value)
獲得価値特定のタイミングで計測される
承認済み作業に対する予算や実績の合計額
BAC
(Budget at Completation)
完成時総予算完了した作業の予算総額

指標となる値

略語算出方法意味
CPI
(Cost Performance Index)
CPI = EV / ACPJを経済的観点で評価し、コスト効率を把握する指標
・CPI > 1.0 : PJは予算内で実行されている
・CPI = 1.0 : PJは予算通りに実行されている
・CPI < 1.0 : PJは予算を超えて実行されている
SPI
(Schedule Preformance Index)
SPI=EV / PV計画と実績のスケジュール上の”差”を示す指標
・SPI > 1.0 : PJは計画以上に実行されている
・SPI = 1.0 : PJは計画通りに実行されている
・SPI < 1.0 : PJは計画から遅延が発生している
CV
(Cost Variance)
CV= EV – AC実際に発生したコスト(AC)と実績作業分の予算(EV)の差
・CV > 0 : コストが予算内に収まっている
・CV = 0 : コストと予算が同額(計画通り)
・CV < 0 : コストが予算を超えてしまっている
SV
(Schedule Variance)
SV=EV – PV実績作業(EV)と計画(PV)の差
・SV > 0 : 計画より作業は進んでいる
・SV = 0 : 計画通り実績が進んでいる
・SV < 0 : 計画より作業が遅れている
略語算出方法意味
EAC
(Estimate At Completion)
EAC = BAC/CPI
EAC = AC +(BAC-EV)
EAC = AC+(BAC-EV)/CPI
EAC = AC +[(BAC-EV) / (CPI x SPI)]
完了時コスト予測
PJの現在の状況と将来の見込みを考慮し
最終的なコストを予測する。
VAC
(Variance At Completion)
VAC = BAC-EAC完了時コスト差異
PJ完了までに必要な総予算(BAC)から、
現時点で見積もった総予算(EAC)を差し引いて差額を評価
ETC
(Estimate To Completion)
ETC = EAC-AC残作業コスト予測
PJの現在の進捗状況から完了するまでに
必要になる追加コストを試算する。
TCPI
(To-Complete Performance Index)
TCPI = (BAC-EV)/(EAC-AC)残作業に対するコストパフォーマンス
PJが残り作業を予算内で完了するために、
どの程度の効率が必要であるか?を示す。

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